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Kindle Cloud Readerとは??読める本。読めない本。

Kindle Cloud Readerとは、2011年に登場したブラウザでKindle本を読むための環境です。
Kindle用のアプリがあるのに、なぜAmazonはブラウザで電子書籍を読めるようにしたのでしょうか?

Kindle Cloud Readerの登場には、AppleのApp内課金が背景にあります。
アプリ内で電子書籍を販売するとAmazonは、Appleに30%の手数料を支払わなければなりません。
これを拒んだAmazonはアプリ内での電子書籍販売を中止し、ユーザをSafari等のブラウザに誘導して電子書籍の販売から読書する環境の開発に乗り出しました。

こうして登場したのがKindle Cloud Readerなのです。

でも、Kindle Cloud Readerには読めない本があって。。。

ママ
パパ

そこがKindle Cloud Reader最大の問題だね

登場してから10年がたつKindle Cloud Readerですが、「読めない本」が存在するなどユーザにとって利便性の高い環境ではありません。

  • どんな電子書籍であれば、Kindle Cloud Readerで読めるの??
  • Kindle Cloud Readerのメリットって何??

そんな疑問を持っている方を対象にKindle歴10年の筆者が説明します。

Kindle Cloud Readerとは??

  • 購入したKindleの電子書籍をブラウザで読むためのWEBサービス
  • 「リフロー型」の和書が読めない。
  • Kindleアプリが制限されている環境でもブラウザがあればKindle書籍が読める
  • LinuxでKindle書籍を読むための手段になる

Kindle Cloud Readerで「読める」/「読めない」書籍

読める書籍

  • 洋書全般
  • 「固定レイアウト」の和書(雑誌、マンガなど)

「固定レイアウト」って何??

ママ
パパ

下の図のようにレイアウト(配置)が崩れないものだよ

(例)固定レイアウトの電子書籍

読めない書籍

  • リフロー型の和書

「リフロー型」って何??

ママ
パパ

下の図のように表示するサイズによってテキストが流動的に表示されるものだよ

(例)リフロー型の電子書籍

Kindle本を購入する前にKindle Cloud Readerで読めるかわかる方法ってあるの??

ママ
パパ

AmazonのKindle本購入画面で「Kindle Cloud Reader」がグレイアウトされていると読めない。

Kindle Cloud Readerのメリット

Kindle Cloud Readerを使うメリットは、アプリの「ダウンロードとインストール」が不要であることです。
学校や職場のPCでアプリのインストールが制限されている環境であっても、「洋書」や「固定レイアウトの和書」であれば読むことができます。
LinuxのようにそもそもKindleアプリの用意されていない環境であっても、ブラウザがあればKindle本を読めます。

また、Kindle本をダウンロードすることなく読書が開始できるので「すぐに読める」というのもメリットかな。

個人的には、雑誌を読むのにKindle Cloud Readerを使っています。

Kindle Cloud Readerのデメリット

最大のデメリットは小説やビジネス書などの「リフロー型の和書」が読めないこと。
ブラウザでは縦書きが表示できないのが原因なのかもしれません。

2020年夏ころから書籍のダウンロードができないようになりました。
よって、インターネットに接続環境が必須となったのもデメリットとも言えます。

Kindle Cloud Readerの今後の行方

楽天Koboも2012年にKindle Cloud Readerに追随してKobo Cloud Readerを開始しましたが、2016年に幕を閉じました。
Kindle Cloud Readerも2020年夏にKindle本のダウンロード機能を廃止したので、縮小する方向に進んでいるように見受けられます。
いずれ、Kobo Cloud Reader同様にKindle Cloud Readerも廃止されると筆者は予想しています。

まとめ

Kindle Cloud Readerとは、ブラウザでKindle本を読むための環境です。
和書だとマンガや雑誌は読めるけど、リフロー型のKindle本は読めません。
LinuxやKindleアプリの制限されている学校や職場PCであっても、ブラウザとインターネット環境があれば書籍を読むことできます。

現状、Kindle本はKindleアプリや電子書籍リーダーで読んでもらうのがベースにあります。
Kindle Cloud Readerは「kindleアプリの導入が制限されているユーザ」にとっては嬉しい選択肢となっています。

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