海外旅行や海外出張でインターネット環境が必要なときは、「モバイルWiFiのレンタル」や「現地でのSIM契約」が主流でした。
キャリア(docomo, au, SoftBank等)の海外ローミング契約を追加申し込みされていた方もいるかもしれません。
いずれも日本国内で支払っている通信費に追加料金が発生します。
日本国内で契約する回線を追加料金なしでそのまま海外でも使えるプランがあることをご存知でしょうか。
国内で使用する電話番号がそのまま海外でも使うことが可能なので、緊急時にも電話連絡を受けることができるのです。
これらのプランと契約し、実際に海外で使ってみましたのでご紹介します。
海外旅行や海外出張の際、「荷物を増やしたくない」、「毎回、追加で契約するのが手間」、「追加料金を払いたくない」などと考えている方々に向けた記事です。
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ahamo
サービス概要
NTTドコモの「月額料金2,970円」でデータ容量20GB利用できるプラン。
同プランには、日本人が渡航する国の95%をカバーする82ヶ国・地域でデータ通信が利用できるサービスが含まれている。
海外利用SIMとしての特徴
- 海外で最大20GBのデータ通信が可能(550円/1GBで追加チャージ可能。「ahamo大盛り」に加入している場合は追加不可。)
- 利用可能データ量を超えた場合、通信速度が送受信時最大1Mbpsと「メッセージアプリ」や「地図アプリ」を利用する程度であれば問題なし
- 82ヶ国・地域でデータ通信が利用可能
海外利用SIMとしての注意点
- 海外で連続15日を超えて利用すると通信速度が送受信最大128kbpsとなる(リセットするには国内のdocomo回線に接続する必要がある)
- 海外での通話利用には、別途料金が発生
お勧めするユーザ
- アメリカ以外にも渡航する
- 日本を15日超えて渡航することがない
- 海外で通話することがない
Rakuten UN-LIMIT VII
サービス概要
楽天モバイルの月額料金「1,078円/3GBまで」、「2,178円/3GB〜20GBまで」、「3,278円/20GB以上」のプラン。
国内通話料無料となる楽天モバイルの通話アプリ「Rakuten Link」が利用可能。
66ヶ国と地域でデータ通信が利用可能。
海外利用SIMとしての特徴
- 海外で最大2GB/月のデータ通信が可能(500円/1GBで追加チャージ可能)
- 66ヶ国・地域でデータ通信が利用可能
- 「Rakuten Link」を利用することで海外から日本への通話が無料
- 「国際通話かけ放題(1,078円/月)」に加入することで「Rakuten Link」を活用して海外から海外への通話が無料
海外利用SIMとしての注意点
- 2GB超過後は通信速度が最大128kbps
お勧めするユーザ
- アメリカ以外にも渡航する
- 海外から日本国内へ通話する
- 海外では公衆WiFiを多用するのでモバイル通信は1ヶ月2GBあれば足りる
SoftBank アメリカ放題
サービス概要
「7,238円(メリハリ無制限)」、「2,178円〜(ミニフィットプラン+)」、「2,178円〜(スマホデビュープラン)」などソフトバンクと契約するユーザに提供されるサービス。
ソフトバンクユーザであれば、アメリカにおけるデータ通信が無制限に利用可能。
「アメリカからアメリカ」もしくは「アメリカから日本」への通話及びSMSも無料。
海外渡航先は「アメリカだけ」という方にとっては最適なプラン。
海外利用SIMとしての特徴
- アメリカで無制限のデータ通信が可能
- アメリカからアメリカ国内への通話及びSMSが無料
- アメリカから日本への通話及びSMSが無料
海外利用SIMとしての注意点
- アメリカのみが対象
お勧めするユーザ
- 渡航先はアメリカのみ
- アメリカでのデータ通信、通話、SMSの料金を気にしたくない
実際に海外で使ってみて
アメリカに1ヶ月以上出張に出かけた時は「SoftBank アメリカ放題」を使ってみた。
アメリカでの通信容量を気にすることなく利用可能。
アメリカ以外に渡航することのないユーザであれば選ばない理由が見つからない。
2022年6月、10日ほどベトナムに渡航してハノイ、ホイアン、ダナン、ホーチミンを周遊。
「Ahamo」は20GBの通信が可能で必要十分。
「楽天モバイル」はRakuten Linkによる日本国内への無料通話が可能なので緊急時には心強い。
ということで、「Ahamo」と「楽天モバイル」と契約してデュアルSIM設定をしてみた。
ベトナムに到着してスマホを確認したところ、「Ahamo」は「MobiFone」、「楽天モバイル」は「VinaPhone」とそれぞれ異なる現地の通信会社に接続。
Ahamoは最大20GB利用できるのでメインはMobiFoneでモバイル通信をし、MobiFoneで通信ができないときは楽天モバイルの提携先であるVinaPhoneに切り替える運用とした。
ベトナムではRakuten Linkを使うことがなかったものの、MobiFoneの使えない場所ではVinaPhoneに切り替えることがあったのでデュアルSIMに救われた。
国によっては通信障害もよく発生するので、デュアルSIM運用はお勧め。
まとめ
知らない国に行く海外旅行や海外出張は事前準備に時間がかかるものです。
特にコロナ禍における渡航だとなおさら。
通信環境くらいは何も考えたくないですよね。
その場合は「Ahamo」、「Rakuten UN-LIMIT VII」、「SoftBank アメリカ放題」を検討してみてはいかがでしょうか。
通信障害時に困らないよう、デュアルSIMにしておくのもお勧めです。